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看護で選ばれる病院へ

患者さんに関心を持ち、「自分らしく生きる」を支える看護

西陣病院 看護部長 佐伯  昭子

西陣病院看護部の理念は「『自分らしく生きる』を支えるために、その人に寄り添った看護を実践します」。私たちの目指す看護はその人らしさに注目し、気づきを大事にすることです。患者さんに一番近いのは私たち看護師。フィジカルアセスメントも大事ですが、患者さんの生活に目を向け、患者さんの真意・ニーズを捉えるのは私たち看護師の仕事です。

家族背景や社会背景が複雑化している昨今、「自分らしく生きる」を支える看護を大切にしています。

患者さんとご家族の背景を看て、本来の思いをくみ取る

超高齢化・多様化社会の中、患者さんとご家族の悩みは疾病のことだけにとどまりません。認知症介護や老老介護など、さまざまな複雑な生活背景を抱えている方も少なくありません。医療現場も、社会的困難事例を踏まえて医療的なこと以外にも着手しなければならない時代がきています。

患者さんとご家族の両者の思いをくみ取るためには看護師のアプローチが不可欠です。家族間での気持ちのずれや遠慮がある場合は、看護師が間に入ることでお互いの本音が理解でき、一歩前進することもあります。

患者さんとご家族の心に寄り添い、本来の思いを大切にしながらケアしていきたいと思っています。そのためにも、観察力や洞察力、コミュニケーション力のある看護師でありたいと考えています。

柔軟に対応できる力と心を兼ね備えた看護師を育てる

「レジリエンス」(状況に合わせて柔軟に対応できる力と心)を兼ね備えた職員教育を目指しています。看護現場で直面する倫理的ジレンマの葛藤から目をそむけず、カンファレンスを重ねて柔軟な思考でケアできる病院であるよう努めています。

実際、コロナ禍で面会制限がある中、看取りの患者さんがご家族に会えるようにするにはどうすればいいのかを皆で共有し、患者さんとご家族のためにどこまでなら支援できるかを考え、ご家族に喜んでいただけた事例もあります。治療だけではない部分で、私たち看護師が関わることはたくさんあると考えています。

これからの時代、ますます患者さん一人ひとりの生きざまを含め、患者さんとご家族に「良かった」と思っていただけるようなケアをしてまいりたいと思います。看護師も「ありがとう」と言っていただけることが、やりがいにつながります。

ケーススタディを振り返り言語化しながら気づきを共有

患者さんの身の回りのお世話など看護の内容だけでなく、言葉と非言語によるコミュニケーションを*1プロセスレコードで振り返りながら、患者さんの真意を読み取っていくこと。それこそが看護の原点だと思っています。

また、細やかな看護が提供できるよう、チームカンファレンスで個々の看護観についてケーススタディ発表会をします。看護師2年目には、自分が実線した看護プロセスを書面に残し振り返ります。6年目以上の看護師を対象としたアドバンスコースでは長年看護師をしてきた経験の中での語りをし、患者さんとの信頼関係を築くこと、患者さんの本来の思いを理解することなど、大切な気づきを共有する機会をつくっています。本人が気づいてない事例も、グループでディスカッションし言語化することで「そこがポイントじゃないか。」「これがよかったんじゃないか。」正解はなくとも振り返ることで気づきを得え、共有することで看護観を育て負担の看護が活きることにつながります。

  • 1プロセスレコード:看護師と患者間の相互関係における文章記録。看護の振り返りの中での記録にも用いられている。患者の身の回りのお世話や手技による看護実践だけでなく、言語・非言語による「コミュニケーション」も看護の一つとして記録している。

アットホームで一人ひとりの名前がわかる距離感

当院はアットホームで人間関係があたたかい環境です。医師や薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー(社会福祉士)など他職種とも連携しながら、患者さんやご家族が安心できる看護を提供しています。大病院が急性期治療をしたあと、地域包括ケアシステムで連携し在宅や施設につなげるのも当院の特徴の一つです。

病院の規模としても、職員の名前と所属がわかる距離感です。そのため、看護師一人ひとりの状況も把握しやすく、本人の希望を踏まえた部署異動なども考慮し、一人ひとりが生き生きと働ける環境づくりをしています。また、当院は、個々の理由で他の病院に移った看護師が、「やはり患者さんに対しての愛がある西陣病院に戻りたい」と戻ってくる看護師も少なくありません。

「愛のある看護」をしたいという思いを持つ看護師の皆さんと一緒に働きたいと思っています。

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